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ひらひらさん投稿作品  彩坂梨杏(りな) VS 藤崎祥治 1

彩坂梨杏先輩とわたしが通う私立藤城学院はスポーツに力を入れている学校である。どの部活も男子と女子の仲が良く、男女対抗戦なども行われている。 今日は月に一度の男子ボクシング部と女子ボクシング部の紅白戦です。わたしの試合が終わり、いよいよ梨杏先輩と藤崎先輩の試合です。 梨杏先輩は赤コーナーに、藤崎先輩は青コーナーにいます。二人ともセコンドにバンテージを巻いてもらい、グローブをつけていきます。 二人が試合の準備をし終えると、レフェリーを務める先生が呼んでいきます。「彩坂、藤崎。試合の準備はできたようだな…」 「はい、できてます。先生、早く試合を始めてください!わたしは藤崎君をKOしなきゃいけませんから!!」「俺も彩坂をリングの上に寝かせてやらないと駄目です。 だから、試合を始めさせてください。」梨杏先輩も藤崎先輩も普段と違う呼び方で相手のことを呼んでいます。二人とも普段はお互いを名前で呼びあう恋人なのに、 試合になるとお互いを最大のライバルと認識してるみたいです。

試合開始のゴングが鳴って、二人はジャブを放ちながら距離を測っていきます。梨杏先輩のジャブも藤崎先輩のジャブもとても鋭い。しかし、二人とも相手の ジャブをパーリングで弾いたり、スウェーで避けたりしていく。「彩坂も大したことないね。ジャブが遅いよ。」「そう言う藤崎君だって大したことないじゃない。 ジャブが亀みたいに遅いんだから。」二人は相手を認めてはいるけど、素直に凄いとは言えないのだ。梨杏先輩が右ストレートを放っていくと藤崎先輩はそれをかわして 左ストレートを打ち返していきます。その威力に梨杏先輩の口から唾液が飛び散ります。「ふぐぅ!!」「どうだ、彩坂! 俺のパンチは効くだろ。」 「まだまだぁ! ラッキーパンチで喜ばないでよね!!」そう言うと梨杏先輩は藤崎先輩の鼻を狙って、左右のストレートを放っていきます。藤崎先輩の鼻から鼻血が溢れてきます。 それを見て、梨杏先輩はさらに左右のストレートを放って藤崎先輩に接近していきます。 そして、左右のフックやショートアッパーを藤崎先輩の顎や頬に打ち込んでいきます。 「あぐぅ…かはぁ…」「わたしのパンチも効くでしょ。鼻血出ちゃったね。」梨杏先輩の言葉に藤崎先輩は右ストレートで答えていきます。 杏先輩の鼻に藤崎先輩の右ストレートが当たり、鼻血が出てしまいます。「ふぐぅ…はぁ…はぁ…やるじゃない、藤崎君。(さすが祥治だよ…凄い威力のストレートだね。)」 「へへっ…女に負けられないだろ。(しかし、梨杏は強いなぁ…女の子なのにこれだけのパンチ力があるなんて…やっぱりガールズインパクトでの試合はいい経験になってるんだなぁ…)」 ガールズインパクトとはアマチュアでもプロでも関係なく試合ができる打撃格闘技中心の団体です。梨杏先輩と藤崎先輩はフットワークで少し距離を取っていきます。 そして、またジャブで相手との距離を測っていきます。「ぐふぅ…あふぅ…」「かはぁ…あぐぅ…」ここで1ラウンド終了のゴングが鳴ります。 この試合は決着がつくまで何ラウンドでも続くので、KO勝負は必死だったりします。

自分のコーナーに戻った藤崎先輩はセコンドの人に鼻血を拭ってもらったりしています。「見事にやられましたね、先輩。彩坂のパンチはやっぱり重いですか?」 「あぁ、重い。 梨杏はガールズインパクトやアマチュアボクシングの大会で闘っているからおそらく殴られ慣れてるんだ。」藤崎先輩のセコンドについているのはわたしの幼なじみの東藤満君。 満君は藤崎先輩や梨杏先輩、わたしと同じインファイターだから藤崎先輩のセコンドに選ばれたんだ。「彩坂の闘い方はどちらかといえばプロのボクサーのものですよね?」 「ああ、そうだ。俺が目指してるボクシングを梨杏がやってるんだ。だから、俺は梨杏に打ち合って勝ちたい。 付き合ってくれるか?」 「もちろんですよ、先輩!彩坂をKOして女子ボクシング部の奴らをびっくりさせてやりましょう!!」わたしが藤崎先輩のコーナーを見ていると梨杏先輩に呆れたような声で呼ばれます。 「さやかちゃん、恋人さんが祥治のコーナーにいるからってわたしの介抱を忘れちゃ駄目だよ。 わたしは次のラウンドでどうすればいいかな?」 梨杏先輩の鼻血を取りながら次のラウンドに向けての作戦を考えていきます。「そうですね…梨杏先輩のパンチは間違いなく藤崎先輩にダメージを与え てますから次のラウンドも同じように打ち合っていきましょう!」「そうだね。祥治に勝つにはわたしのパンチをひたすらぶつけるしかないよね…」 「そうですね…梨杏先輩ならきっと勝てますよ!だから、頑張ってください!!」わたしの言葉に梨杏先輩は元気が出たのか、勢いよく立って、 コーナーで身体を動かしながら2ラウンド開始のゴングを待っています。

2ラウンド開始のゴングが鳴ると梨杏先輩も藤崎先輩も一気に近づいていきます。 梨杏先輩が右ストレートを放つと藤崎先輩が左ストレートを放っていきます。お互いのストレートが鼻に打ち込まれて、再び鼻血が飛び出ていっています。 しかし、梨杏先輩も藤崎先輩もパンチを打つ手を休めず、左右のフックをボディーや脇腹、頬やテンプルを狙って放っていきます。二人ともガードしたり頭を左右に振ることで相手のフックを防いでいます。 「はぁ…はぁ…やるな、梨杏!まだまだ負けないぞ!!」「ふうっ…んはぁ…祥治こそやるじゃない…わたしだって負けないよ!!」梨杏先輩も藤崎先輩もこの試合初めてお互いの名前を呼んでいます。 梨杏先輩の左右のフックやストレートの連打に藤崎先輩はガードしてやり過ごそうとしています。しかし、梨杏先輩のラッシュは激しくなる一方で藤崎先輩の口から血の混じった 唾液が吐き出され、鼻からは鼻血が飛んでいきます。梨杏先輩と藤崎先輩はまた左右のストレートをぶつけていきます。お互いのパンチに顔を揺さぶられても二人はパンチを打つのを止めません。 本当に二人とも尊敬できる先輩ですよ。しかし、藤崎先輩の右ストレートに梨杏先輩の顔がはね飛ばされ、後退させられます。そして、コーナーに詰められると藤崎先輩のラッシュが梨杏先輩の顔や ボディーに入っていきます。その度に梨杏先輩の口からは唾液が撒き散らされていきます。藤崎先輩はさらにラッシュを梨杏先輩のボディーに絞って打ち込んでいきます。 梨杏先輩は藤崎先輩のボディーへのパンチに胃液を吐きながらダウンしてしまいました。「ふぐぅ!かはぁ!あぐぅ!!んはぁ!!」「やっと梨杏をダウンさせられた!このまま立ってくるなよ…」 藤崎先輩もニュートラルコーナーにもたれて辛そうに息をしています。梨杏先輩も胃液まみれのマウスピースを拾って、立ち上がりながらくわえていきます。 レフェリーを務める先生が梨杏先輩のグローブを押さえて梨杏先輩が試合を続けられるかを確認します。梨杏先輩は試合続行の意思をしっかり示していきます。 「まだ、やれるか、彩坂?試合を止めても構わんぞ。」「先生、やらせてください!祥治には負けたくないんです!!」「分かった。試合を再開させるぞ。ファイト!」 先生の掛け声で藤崎先輩は梨杏先輩に右ストレートを放っていくと梨杏先輩はカウンターの左ストレートを藤崎先輩の顎に打ち込んでいきます。 梨杏先輩のカウンターに藤崎先輩は唾液を吐きながらダウンしていきます。梨杏先輩もニュートラルコーナーで苦しそうに息を吐きながらグローブで口元についた胃液を拭っています。 「がはぁ!はぁ…はぁ…まだ…まだ!」藤崎先輩は先生がカウントを取る前に立ち上がってきます。先生は一応カウント8まで数えて藤崎先輩に試合続行の意思があるか確認していきます。 再び試合が再開されるとここで2ラウンド終了のゴングが鳴ります。

2ラウンド開始のゴングが鳴ると梨杏先輩も藤崎先輩も一気に近づいていきます。 梨杏先輩が右ストレートを放つと藤崎先輩が左ストレートを放っていきます。お互いのストレートが鼻に打ち込まれて、再び鼻血が飛び出ていっています。 しかし、梨杏先輩も藤崎先輩もパンチを打つ手を休めず、左右のフックをボディーや脇腹、頬やテンプルを狙って放っていきます。二人ともガードしたり頭を左右に振ることで相手のフックを防いでいます。 「はぁ…はぁ…やるな、梨杏!まだまだ負けないぞ!!」「ふうっ…んはぁ…祥治こそやるじゃない…わたしだって負けないよ!!」梨杏先輩も藤崎先輩もこの試合初めてお互いの名前を呼んでいます。 梨杏先輩の左右のフックやストレートの連打に藤崎先輩はガードしてやり過ごそうとしています。しかし、梨杏先輩のラッシュは激しくなる一方で藤崎先輩の口から血の混じった 唾液が吐き出され、鼻からは鼻血が飛んでいきます。梨杏先輩と藤崎先輩はまた左右のストレートをぶつけていきます。お互いのパンチに顔を揺さぶられても二人はパンチを打つのを止めません。 本当に二人とも尊敬できる先輩ですよ。しかし、藤崎先輩の右ストレートに梨杏先輩の顔がはね飛ばされ、後退させられます。そして、コーナーに詰められると藤崎先輩のラッシュが梨杏先輩の顔や ボディーに入っていきます。その度に梨杏先輩の口からは唾液が撒き散らされていきます。藤崎先輩はさらにラッシュを梨杏先輩のボディーに絞って打ち込んでいきます。 梨杏先輩は藤崎先輩のボディーへのパンチに胃液を吐きながらダウンしてしまいました。「ふぐぅ!かはぁ!あぐぅ!!んはぁ!!」「やっと梨杏をダウンさせられた!このまま立ってくるなよ…」 藤崎先輩もニュートラルコーナーにもたれて辛そうに息をしています。梨杏先輩も胃液まみれのマウスピースを拾って、立ち上がりながらくわえていきます。 レフェリーを務める先生が梨杏先輩のグローブを押さえて梨杏先輩が試合を続けられるかを確認します。梨杏先輩は試合続行の意思をしっかり示していきます。 「まだ、やれるか、彩坂?試合を止めても構わんぞ。」「先生、やらせてください!祥治には負けたくないんです!!」「分かった。試合を再開させるぞ。ファイト!」 先生の掛け声で藤崎先輩は梨杏先輩に右ストレートを放っていくと梨杏先輩はカウンターの左ストレートを藤崎先輩の顎に打ち込んでいきます。 梨杏先輩のカウンターに藤崎先輩は唾液を吐きながらダウンしていきます。梨杏先輩もニュートラルコーナーで苦しそうに息を吐きながらグローブで口元についた胃液を拭っています。 「がはぁ!はぁ…はぁ…まだ…まだ!」藤崎先輩は先生がカウントを取る前に立ち上がってきます。先生は一応カウント8まで数えて藤崎先輩に試合続行の意思があるか確認していきます。 再び試合が再開されるとここで2ラウンド終了のゴングが鳴ります。

二人はふらつきながらも自分のコーナーに戻っていきます。このラウンドで二人ともダウンしているのでポイントは殆んど同じはず。 藤崎先輩のコーナーでは東藤君が藤崎先輩の鼻血を拭いながら次のラウンドでの作戦を練っています。「先輩、彩坂をダウンさせられましたね!」 「俺もダウンさせられたから同じだ。次のラウンドはどうしたらいい?」「次のラウンドはしばらくはジャブで彩坂を焦らして、その後ストレートやフックでダメージを与えるしかないでしょう。」 「そうか…ありがとな、東藤。次のラウンドで梨杏をKOしてくるよ。」わたしは梨杏先輩の鼻血や胃液を拭いながら梨杏先輩を励ましています。 「大丈夫ですよ、梨杏先輩!先輩だって藤崎先輩をダウンさせたじゃないですか!!次のラウンドでパンチを打ち合えば藤崎先輩をKOできますよ!」 「ありがと、さやかちゃん。 わたし、祥治に精一杯パンチをぶつけてくるよ!」「頑張ってくださいね! 梨杏先輩!!」

3ラウンド開始のゴングが鳴ると梨杏先輩も藤崎先輩も慎重に前に進んでいきます。藤崎先輩は勢いよく攻めていく梨杏先輩をジャブでいなしていきます。 藤崎先輩のジャブで梨杏先輩の鼻からはまた鼻血が溢れてきます。そのせいで息が苦しいのか、梨杏先輩のパンチが大振りになってしまいます。 大振りになった梨杏先輩のパンチに合わせて、藤崎先輩が右ストレートを打ち込んでいきます。その右ストレートに梨杏先輩は再びダウンしてしまいます。 「ダウン!1…2…3…」梨杏先輩はカウントの中立ち上がろうとしますがなかなか立ち上がれません。「6…7…エイ…彩坂、まだやれるか!?」 「はい、まだやれます…試合を続けさせてください…」「分かった。無理そうならすぐに終わらせるからな…」「はい、ありがとうございます…」「ファイト!!」 しかし、カウント8で立ち上がると先生にグローブを構えて見せます。試合が再開されると藤崎先輩は梨杏先輩のガードを構わず左右のストレートやフックを放っていきます。 藤崎先輩のパンチで梨杏先輩の顔が左右に揺さぶられていくとそこで3ラウンド終了のゴングが鳴りました。3ラウンドまでで梨杏先輩と藤崎先輩のダメージの差が開いているようです。 試合の流れも藤崎先輩に傾いているようですし、梨杏先輩に勝ち目はあるのでしょうか。藤崎先輩も梨杏先輩も苦しそうに息をしながら自分のコーナーに戻ってきます。 4ラウンド目こそは梨杏先輩が藤崎先輩に反撃できるとわたしは信じています。